個人的によく使う「◯◯み」について(随時更新)
個人的によく使う「◯◯み」(◯◯には人名が入る)について書き起こしておく。
読書の感想をのこす時に「ニーチェみ感じた」などと書き留めることがあるのだが、後から見返した時に「何言ってだこいつ」となることもある。自分がどう言う理解で「◯◯み」を使っているか残しておく。
(ちなみにMECEではない。年代が古くて真理っぽいこと言ってる人に包含されることが多い。)
「ニーチェみ」
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(1844−1900)。ドイツの哲学者。主著「ツァラトゥストラかく語りき」など
意味
- 「他者の価値観や道徳など関係ない、自分の意志を貫く」(超人)
- 「何度生まれ変わっても、俺はまた俺になることを選ぶ」(永劫回帰)
- 「どれだけ素晴らしいものを見ても自分が豊かじゃないと反応できないよ」
(「悦ばしき知識」) - 「成長には苦難が必要」
- 「愛は感情じゃなくて行動である」(「人間的な、あまりに人間的な」)
使用頻度No1。「それってニーチェじゃん!」って言えるのを見つけると嬉しくなる。
「マズローみ」
アブラハム・ハロルド・マズロー(1908-1970)。欲求5段階説*1であまりにも有名なアメリカの心理学者。
意味
- 「自己実現」(欲求5段階説-自己実現欲求)
- 「あの人が悲しいと私も悲しい(逆も然り)」(「人間性の最高価値」-「愛とは、自我、人格、同一性の拡大と定義して良いであろう。」*2)
- 「至高体験」(「フロー状態」と言い換えても良いと思う。自分の価値観が一変するくらい集中してのめり込むような体験をすること。)
マズローについては、「自己実現」(なりたい自分を追求すると言う姿勢)は、個人的にはニーチェの「超人」思想と似たところがあると感じている。マズローも色々いいこと言っているのだが、自分が会話の中で使う分には「ニーチェみ」に包含されていることも多い。
ちなみにマズローは後の世でもたくさん引用されてるので、例えばコヴィーみ*3といった場合、結局マズローみであったりする。
「アドラーみ」
アルフレッド・アドラー(1870−1937)。オーストリアの心理学者・精神科医。「自己啓発の父」としてあまりにも有名。同じく精神科医のフロイトと喧嘩した。
意味
- 「他人がどう思うかは自分の問題ではない」
- 「不幸なのは自分でそうあることを選んでいる」
「嫌われる勇気」しか読んだことない。
ちなみに、アドラーもコヴィーが引用していた。関心の輪・影響の輪とかもろにアドラーみだと思う。
「サンデルみ」
マイケル・ジョセフ・サンデル(1953-)。アメリカの哲学者。
意味
- 「お前の成功は努力じゃなくて環境と遺伝子」(「実力も運のうち」)
「世のエリートほど自らの努力で今の地位を得ていると思っているが、実は恵まれた家庭環境とか、努力できる遺伝子があるお陰なんだぞ」みたいな話があり、個人的にはアドラーみと相性が悪いと思っている(アドラーは環境だって全部自分の選択によるって言ってるから)。「ケーキの切れない非行少年たち」には「認知能力が生まれつき低い子は存在する」とか「努力できる遺伝子とできない遺伝子がある」といったことが書かれており、「結局遺伝子か・・・」みたいな無常感を覚えなくもない。
おまけ
「みうらじゅんみ」
みうらじゅん(1958-)。イラストレーターなど。
意味
- 「まだ気づかれてない概念にこれまでなかった名前をつけること」
「ゆるキャラ」とか「マイブーム」って言葉を作ったの、みうらじゅんさんらしいですよ。
ちなみに、「独創的な人間の特徴の一つは、すでにみんなの目の前にあるのにまだ気づかれておらず名前さえ持たないものを見る視力を持ち、さらにそれに名称を新しく与えることができる、ということだ」と述べた人もいます。
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェって言うんですけど。
ニーチェみの話、終わり。