【溶鉄の】すごい久々にゲームをトロコンした【マルフーシャ】
溶鉄のマルフーシャめちゃ面白かったです。
タイトルにもある通りすごく久々にゲームをトロコンまで遊んだ。
週報の方でも書いてるけど、ゲームとして楽しいというより、簡単に遊べる且つ世界観がドレッドノート級ストライク。全味方キャラのEDもコンプした。テキストの1行1行からキャラクターを想像できるし、作者の好きな世界ってのが伝わってくる。
ADVみたいに多量のテキストを読まねばならないわけでもなく、日々の酷使に悲鳴をあげている眼を血走らせる必要もない、手軽に遊べるのにぐんぐん引き込まれていく、そんな体験だった。
もういい年なので、骨太なアクションだったり、駆け引きのある対戦だったり、そういうのはもうついていけないんじゃよ。じゃからの、こういう一人でじっくり遊べるのがすごく沁みわたるんじゃ。
個人開発で作家性が強いゲームって、いいですね。
週報20220510
今週の週報を提出いたします。ご査収ください。(先週からの変更部分を赤字記載)
【1】読書(活字本)
- 読んだ
1月:10冊、2月:3冊、3月:7冊、4月:2冊、5月:2冊-
今日から役に立つ!教養の「ことわざ」1500:読了/336(頁)
kindleunlimited。
・「一人娘と春の日はくれそうでくれぬ」
・「娘の子と秋の日はくれぬようでくれる」
・「ほおずきと娘は色づくと虫がつく」
・「その手は桑名の焼き蛤」
・「案じるよりだんご汁」
あたりは洒落がきいてて好きです。 - その悩み、哲学者が既に答えを出しています:読了/280(頁)
kindleunlimited。
ベルクソン知らなかったけど、時間の考え方について示唆に富んでいることを言っている、気がする。
ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、ショーペンハウアーあたりの実存主義的な考えは好きです。「死を実感した時こそ真の「生」が始まる」みたいなのその通りだと思います。なんかしら絶望して、どん底を感じた時こそ第二のスタートってことですな。
-
- 読んでる
- ハードウェア・ハッカー:144/421(頁)
PART1まで読了。プロダクトを製造するにあたっての工場の選び方・発注の仕方・コミュニケーションの取り方・テストの仕方、など、知ることで世界の見え方が変わった。つるつる鏡面仕上げよりマットな方が歩留りを低く抑えられるし価格を安く抑えられる、に代表されるように、コンセプトデザインとプロダクトデザインは喧嘩する。iPhoneも6ぐらいのマット仕上げで安くしてくれりゃいいのに。
いつもの言葉を哲学する:158→216/278(頁)
第2章まで読了。自分が普段如何に言葉を”なんとなく”で使っているか、読めば読むほど浮き彫りにされていく。謎の決め事としての「正しい言葉遣い」とやらを『そういうことになっているから』受け入れてやり過ごしていた姿勢を省みずにはいられない。
- ハードウェア・ハッカー:144/421(頁)
【2】漫画
- 最強地縛霊と霊感ゼロ男:(1)~(2)
1巻だけkindleunlimited。きなこちゃんかわいい。 - あの時助けたカラスがドジすぎて困る:(1)
好きです。fanboxとかまで追いかけてないけどカラスが脱いだところで1巻終わったので2巻が色々な意味で心配です。安易にお色気るのはどうなんだろう。 - 願いを叶えてもらおうと悪魔を召喚したけどかわいかったので結婚しました:(1)~(3)
タイトルが長い。2巻が叡智すぎ。かわいいショタというだけで異性から愛される主人公を俺は好きになれるだろうか。2巻叡智杉。
【3】ゲーム
- 遊戯王MasterDuel
- ランク:Gold Tier4→Gold Tier1
まだ普通に上を目指せると思うが、思ったよりランク上がらず、ちょっと停滞気味。 - メイン:サブテラー(導師ビート型)
少し遊び(やぶ蛇)入り。先攻の勝率は高い方だと思うが捲り力が弱い。やぶ蛇抜いて一滴とかを採用するべきかも。
→一滴を2枚採用。使いどころはあるが、導師が高打点で殴りに行けるようになるには決戦を伏せて1ターン待つ必要があるので、置物をどかすには手数が足りないことが多い。一滴打っただけではやりたいこととできることのギャップが埋まってない感じ。怪獣の方がいいかも。 - サブ:デスピアシャドール
あんまり回してない。 - カジュアル:ガスタ
ずんだもんがガスタでドライトロンを倒す動画を見て再燃。ガスタで環境勝てないは甘えでした。
- 作りたいデッキ:堕天使作りたいけどスペルビアが高すぎる。本当に要るのか・・・?
→スペルビア1枚でいいかもしれんけど普通に黎明ルシフェルとか必須UR作ってる余裕がない。
- ランク:Gold Tier4→Gold Tier1
- GNOSIA:5時間→10時間
めちゃくちゃおもろいわこれ。イベント進展のために特定のキャラを陥れる必要があり、CPUの思考パターンを考えて何度もプレイしなおしてる。
ククルシカ、お前、一体何者なんだ…
store.steampowered.com - 溶鉄のマルフーシャ
??「最近の1番人気はこの子、溶鉄のマルフーシャ。」??「救いのないディストピア世界観です。私の性癖に合ってますよ。」
最近のゲーム詳しくないんでなんていうジャンルかわからないけど、アーチャー伝説とかみたいなステージクリアごとにランダムで主人公を強化していく系。ゲームとして面白いというか中毒性が高いという方が正しい。その上で好きな世界観なので抗いようがない。
とりあえずトロコン簡単そうだし、いまのところどのEDも救われなさ過ぎて辛いのでgoodエンドを目指して今日も銃を取る…。
【4】その他
- 引っ越し
するので家を片付けている。ロフトベッドは二度と買わない。罪プラは売るでいいけど組んだやつやジャンクパーツはどう運ぼうか・・・ - 体重
体は66キロだけど包み隠せないオーラが8キロほど。
→オーラが9キロになった瞬間もあったけど7キロに減らした。オーラを外に出さない訓練は某エルフの如く*1人生をかけて継続します。 - AWS学習
しています。DaaS環境を作ろうとしている。今はADを立ててそこにMFAを導入するためのRadiusサーバーとかこちょこちょしようとしている。
→VPC作ってそこにManagedAD立ててRADIUSサーバを立てるとこまで実現。ADとfreeRADIUSサーバの連携ができなくて泣いてる。
【5】雑記
今更の話だけど、Twitterくん、自分でフォローしたのと関係ない情報も大量に流してくるので居心地のいいインターネットでなくなってきている。いや、数年前から感じていたことだけれど、いい加減に自分の許容値からはみ出してきたな、と。全く自分で選び取ってない情報の本流にさらされていると、考えなくていいことまで考えるしどこのどいつかわからん輩たちにやたら不安を駆り立てられている気がする。
これも新しい情報社会の在り方なんだろうけど、何も感じず、疑わずに適応できるほど若くもないみたい。
それでもなにかにつけ見たくなってしまう中毒性はさすがイーロンマスクが買収するだけのことはあるというか。癖になってんだ、ツイッター見るの。
これ使ってマネタイズしてる人はもっとすごい。「万バズ」とか「●●回再生」とかよく聞くけど俺はそこまで数字を数字として見れない。どうしたってその数字の裏には人がいるって思っちゃう。数字を増やしたいがためにそこまで一所懸命にはなれそうにない。
まああの、いろいろ書いたけど、たぶん精神の健康によろしくないのでメインのスマホからはTwitter消しました、というだけです。
*1:葬送のフリーレン
週報20220503
今週の週報を提出いたします。ご査収ください。
【1】読書
- ハードウェア・ハッカー:144/421(頁)
PART1まで読了。プロダクトを製造するにあたっての工場の選び方・発注の仕方・コミュニケーションの取り方・テストの仕方、など、知ることで世界の見え方が変わった。つるつる鏡面仕上げよりマットな方が歩留りを低く抑えられるし価格を安く抑えられる、に代表されるように、コンセプトデザインとプロダクトデザインは喧嘩する。iPhoneも6ぐらいのマット仕上げで安くしてくれりゃいいのに。 - いつもの言葉を哲学する:158/278(頁)
第2章まで読了。自分が普段如何に言葉を”なんとなく”で使っているか、読めば読むほど浮き彫りにされていく。謎の決め事としての「正しい言葉遣い」とやらを『そういうことになっているから』受け入れてやり過ごしていた姿勢を省みずにはいられない。
【2】ゲーム
- 遊戯王MasterDuel
- ランク:本記事執筆時点でGold Tier4。まだ普通に上を目指せると思うが、思ったよりランク上がらず、ちょっと停滞気味。
- メイン:サブテラー(導師ビート型)
少し遊び(やぶ蛇)入り。先攻の勝率は高い方だと思うが捲り力が弱い。やぶ蛇抜いて一滴とかを採用するべきかも。 - サブ:デスピアシャドール
今日作った。あんまりほかのデッキ作ってる余裕はないのだが、前々からシャドールは作りたかったのでまあよし。シャドール単体で動けないときのデスピアの動きはすごく有難い。ただ回し方慣れてないのもあるけどネフィリム作るための光属性の供給が足りてないし、あんまり制圧布陣が作れないので「物足りなくはないけどあと一声が足りない」感じ。誘発を増やすか… - 作りたいデッキ:堕天使作りたいけどスペルビアが高すぎる。本当に要るのか・・・?
- 7days to End with you
6時間ほどプレイしてtrue end?クリア済み。言語解読ゲーム。最初マジでなんもわからんけどちょっとずつ、ちょっとずつ辞書が埋まっていって意味がとれるようになるの、本当に今までにないゲーム体験で感動した。あまりにも崇高な体験過ぎて友達にもやらせたけどすげえ口出ししたくなってしまった。2人以上であーでもないこーでもないとわちゃわちゃしながらやるのをおすすめします。僕はそれを横で見る係に徹したいと思います。
- GNOSIA
5時間ほどやってまだプレイ中。いわばひとりプレイ人狼。主人公とヒロイン?が記憶を引き継ぎながらループする中で新たな役割に目覚めたりイベントが発生して各キャラのプロファイリングをしていく中で「なぜ主人公とヒロインだけがループするのか?」や「グノーシア(人狼)とは何か?」を探っていくタイムリープADVになっている。
今時点でたぶん全キャラ出てきて役割(本家人狼で言う狂信者とか預言者とか出てくる)が出尽くしたところなのでようやくチュートリアルクリアって感じかな?
「CPUと人狼とか何が面白いんだ?」と思うかもしれないが、これが実に良く出来ている。流石にリアルと違って会話は定型文の繰り返しだし、初期のコマンドだけではなかなか核心に迫れないし、投票を誘導しようとしてもカリスマの能力値が低くて逆に指名されてしまったりするが、何度も繰り返して経験値を溜めて種々の能力を伸ばすことで新しいコマンドが解禁されたり嘘を見抜けるようになるなど、うまく育成ゲームの形に落とし込まれている。世界観自体も現状楽しめているし、まあ、なんていうか、おすすめです。
【3】その他
- 引っ越し
するので家を片付けている。ロフトベッドは二度と買わない。罪プラは売るでいいけど組んだやつやジャンクパーツはどう運ぼうか・・・ - 体重
体は66キロだけど包み隠せないオーラが8キロほど。 - AWS学習
しています。DaaS環境を作ろうとしている。今はADを立ててそこにMFAを導入するためのRadiusサーバーとかこちょこちょしようとしている。
【4】雑記
GWですね。僕は禁欲的でとてもまじめなので毎日あれやろうこれやろうと目標を立てるものの心が根腐れを起こして何も成せずに惰眠を貪って絶望して夜を迎えてます。。そして寝ます。睡眠時間だけはアホほど足りています。こういう時はおいしいものを食べると治ると経験が囁いてますが、多分美味しいものかどうかではなく栄養の問題だと思います。最近引っ越しの準備でちゃんとしたもの食べずに簡単なものばかりで済ませすぎなんだと思います。いつぞや手を出したシリコンバレー式最強の食事術だったかを実践していた時は確かに溌剌としていたので、その時と比べると確実にひどい栄養状態です。ただ、あの食事術はとんでもなくお金がかかるんですよね。「体にいいものだけで食事を構成する」というやつなので。そんなに毎日毎食アボカドやらグラスフェッド牛やらだけで暮らしていられません。
あと、最近目がくそ痛いです。スマホとPCやめるだけで改善するとは思いますけどね。やめられたら苦労しないんすわ。栄養不足と酷使のダブルパンチと、花粉症じゃないけど埃っぽい空気も関係してるかな?目薬いくらさしてもききません。たぶんそんなにささない方がいいですよね。
うーん、たまには銭湯にでもいってサウナしようかなあ。
【失敗】やわらか湯たんぽ【独身男性お買い物シリーズ】
冷え性である。
突然なんだって感じだが、冷え性である。末端神経症ともいう。冷え性の人しかわからないと思うが、足先が冷えといのはかなりのストレス要因になる。布団やヒーターの前にいないときは冷えてるのがデフォ。ひどい時はもはや鈍い痛みすらあるし、脚同士を擦る程度ではにっちもさっちもいかないし、貧乏ゆすりしたくなるし、座ってること自体が苦痛になる。分からない人向けの説明としては腰痛とか肩凝りみたいな慢性的なデバフがかかっている状態と思ってもらいたい。足先だけトカゲとかヘビみたいな変温動物化している。ただでさえ寒いと活動が億劫になるというのに、精神から活動力を奪っていく。何を大袈裟なと思うかもしれないが、これは冷え性にしかわからないだろう。
また、副次的なものかもしれないが、温度が低くて汗もかかないので、乾燥する。足裏はマシだが、我が自慢のすねの毛深大根はカピカピの粉吹き大根だ。ちなみに今は風呂上がりにワセリンを塗りたくることで改善してきている。
話がそれた。乾燥はともかく、冷え性は結構つらいという話だ。
間違いなく長年の運動不足が要因だろうが、一緒に暮らしていた頃は親父も言っていたので遺伝もあるかもしれない。また、世間様の情勢もありほぼ在宅勤務となり、ますます動かなくなっているため、一向に改善の余地はない。嗚呼、世間が悪い。政治が悪い。
というわけで電気ストーブ*1や電気カーペット、こたつ*2など、さまざまなソリューションに暖を求めたのだが、今日は湯たんぽに光明を見て、そして失敗したという話である。
続きを読む【読書】3分ハッキング【感想文】
読みました。仕事柄セキュリティ用語の解説とかやってるので活かせる内容がないか、という視点で読みましたが、素直に面白かったです。読み物(小説)としても最後にミステリ小説的なカタルシスも用意されてたし、
技術者的な視点から言うと、
・gruyere
・ディープフェイク電話
・スマートウォッチの通信プロトコル暗号化されてない問題
・wake-on-LAN
・スマート冷蔵庫
など、セキュリティやってるのに知らなかった、気付かなかった事例が取り上げられており、より自分ごととしてセキュリティを考えるきっかけになる例だと思いました。勉強になります。
ただ、ここからちょっぴり批判というか、「他者にオススメできるか?」という視点で言うと、セキュリティ何もわからんな初心者が最後まで飽きずに読めるか、は少々難しいかな、と感じました。
というのも、主人公が、簡単にできる(3分でできる)ハッキング技術を少しずつ(作中時間では3週間)身につけ自社業務・自己研鑽に活かすというのが物語の骨子で、1チャプターに最低1個ツールの解説が挟まっており、この解説が設定内容から結果までがスクショなし・テキストのみで書かれています。
個人的にはkali linuxをはじめとした、作中で出てくるツールはほぼ触ったことがあるので脳内再生でき、復習に役立ったとすら言えるのですが、
「セキュリティわからんから入門っぽい本で勉強しよう!お、これなんか物語調っぽくていいな!」みたいなテンションで入ってきた初心者(長い)
にとっては、小説を読んでいたと思ったら、急に訳のわからん文字列に飲み込まれて断念しそう。
少なくともこの本片手にvirtualboxでkali立ち上げてmetasploitable2に攻撃ペイロード送るテンションにはなれないんじゃないかなあ・・・
ストーリー性を強めすぎると先が気になってしまい、手法を試して技術修得する意識が薄れてしまうので、両者のバランスは難しいところだと思います。
・・・などと多分に余計なお世話なことを考えてしまってイマイチ楽しんで読めなかったところはあるのですが、それはあくまで「自分がセキュリティ教育の教材としてオススメできるか」という視点で見ていたからであって、
「ある程度セキュリティ用語は理解しており、これから攻撃手法(ハッキング)を学ぼうとする技術者」
ぐらいをターゲットにした場合はちょうど良さそう、という印象です。
上でも書いてますが、終盤の伏線回収が(わざとらしくもありましたが)しっかりと小説的なカタルシスを形成しており、物語としての読後感は良かったです。
自分が向き合う生徒さんにそのままオススメは難しいですが、書かれている事例はセキュリティを身近なものとして捉えるのに役立つと思うので、自分なりに咀嚼して伝えるのに役立てたいと思います。
・・・謝辞に書かれている方のお名前に見覚えのある名前があり、この世界は狭いなあ、と思いました。。
終わり
個人的によく使う「◯◯み」について(随時更新)
個人的によく使う「◯◯み」(◯◯には人名が入る)について書き起こしておく。
読書の感想をのこす時に「ニーチェみ感じた」などと書き留めることがあるのだが、後から見返した時に「何言ってだこいつ」となることもある。自分がどう言う理解で「◯◯み」を使っているか残しておく。
(ちなみにMECEではない。年代が古くて真理っぽいこと言ってる人に包含されることが多い。)
「ニーチェみ」
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(1844−1900)。ドイツの哲学者。主著「ツァラトゥストラかく語りき」など
意味
- 「他者の価値観や道徳など関係ない、自分の意志を貫く」(超人)
- 「何度生まれ変わっても、俺はまた俺になることを選ぶ」(永劫回帰)
- 「どれだけ素晴らしいものを見ても自分が豊かじゃないと反応できないよ」
(「悦ばしき知識」) - 「成長には苦難が必要」
- 「愛は感情じゃなくて行動である」(「人間的な、あまりに人間的な」)
使用頻度No1。「それってニーチェじゃん!」って言えるのを見つけると嬉しくなる。
「マズローみ」
アブラハム・ハロルド・マズロー(1908-1970)。欲求5段階説*1であまりにも有名なアメリカの心理学者。
意味
- 「自己実現」(欲求5段階説-自己実現欲求)
- 「あの人が悲しいと私も悲しい(逆も然り)」(「人間性の最高価値」-「愛とは、自我、人格、同一性の拡大と定義して良いであろう。」*2)
- 「至高体験」(「フロー状態」と言い換えても良いと思う。自分の価値観が一変するくらい集中してのめり込むような体験をすること。)
マズローについては、「自己実現」(なりたい自分を追求すると言う姿勢)は、個人的にはニーチェの「超人」思想と似たところがあると感じている。マズローも色々いいこと言っているのだが、自分が会話の中で使う分には「ニーチェみ」に包含されていることも多い。
ちなみにマズローは後の世でもたくさん引用されてるので、例えばコヴィーみ*3といった場合、結局マズローみであったりする。
「アドラーみ」
アルフレッド・アドラー(1870−1937)。オーストリアの心理学者・精神科医。「自己啓発の父」としてあまりにも有名。同じく精神科医のフロイトと喧嘩した。
意味
- 「他人がどう思うかは自分の問題ではない」
- 「不幸なのは自分でそうあることを選んでいる」
「嫌われる勇気」しか読んだことない。
ちなみに、アドラーもコヴィーが引用していた。関心の輪・影響の輪とかもろにアドラーみだと思う。
「サンデルみ」
マイケル・ジョセフ・サンデル(1953-)。アメリカの哲学者。
意味
- 「お前の成功は努力じゃなくて環境と遺伝子」(「実力も運のうち」)
「世のエリートほど自らの努力で今の地位を得ていると思っているが、実は恵まれた家庭環境とか、努力できる遺伝子があるお陰なんだぞ」みたいな話があり、個人的にはアドラーみと相性が悪いと思っている(アドラーは環境だって全部自分の選択によるって言ってるから)。「ケーキの切れない非行少年たち」には「認知能力が生まれつき低い子は存在する」とか「努力できる遺伝子とできない遺伝子がある」といったことが書かれており、「結局遺伝子か・・・」みたいな無常感を覚えなくもない。
おまけ
「みうらじゅんみ」
みうらじゅん(1958-)。イラストレーターなど。
意味
- 「まだ気づかれてない概念にこれまでなかった名前をつけること」
「ゆるキャラ」とか「マイブーム」って言葉を作ったの、みうらじゅんさんらしいですよ。
ちなみに、「独創的な人間の特徴の一つは、すでにみんなの目の前にあるのにまだ気づかれておらず名前さえ持たないものを見る視力を持ち、さらにそれに名称を新しく与えることができる、ということだ」と述べた人もいます。
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェって言うんですけど。
ニーチェみの話、終わり。
29歳になったから20代向けのビジネス本を24冊読んでみた。
限界おじさんかく語りき
29歳になると、おじさんは不安になる。
とりわけ、独りもんで、厨二病が根治していない場合は中々悲しいことになる。
いい歳なので、紅蓮の焔を其の身に纏い襲い来る敵を劫火に焚べる術(すべ)を扱うこともなければ、夜の支配者-不死の王(ノーライフ・キング)の寵愛を賜って高貴なる眷属になるわけでもないし、妹を鬼に変えた化け物への復讐を誓って刃(やいば)を手に取ることもなく、そういう劇的でファンタジックなイベントが、今後、自分の人生には起こりえないと理解しているはいるものの、それでも”何者”か、主人公ないしは愛すべき悪役になることへの憧憬は、静電気たっぷりの手で触れた時のレシートの如くまとわりつく。
中学生からの妄想癖が消えないんです問題に文字をたくさん使ってしまったが、要は、家庭も持たず、貯金と呼べるものもなく、仕事でも大したことは任されない、いつの間にか「普通」のレールすら踏み外し、うだうだしてるだけで結局何者にもなれていない、どこにでもいる凡人(ぼんちゅ)。それが限界独身オタクおじさん=俺である。オーノー!
さて、そんな懊悩*1を抱えたら、「何かしたくなる」のがおじさんの佐賀*2である。
だから、29歳になったから20代向けのビジネス本を24冊読んでみた。
はい、というわけでインターネット無名人のなりたさまです。
タイトルは「29歳になったから〜」ですが、2022年1月現在は30歳になってます。
つまり、29歳になったからようやく焦って何事かを始めたおじさんの悪あがき日記、になります。
一っ走り付き合えよ。
読書への意志
タイトルに「20代」とか「30歳までに」のような語句を含む本(以下)を24冊読んだ。ブックオフで100円の棚にあるのをザーッとカゴに入れたのだったり、Amazonで注文して翌日届いたのまでさまざまだ。
ちなみに過去数年の年間読書量は参考書と漫画を除くと2冊/年くらい。伊坂幸太郎か米澤穂信くらいは読んだりしていたが、基本的に読書しない人であった。それが24冊よ?すごない?
力への意志
読んだ本の中身には今回は触れない。チャレンジ全体を通して得た学びというか、感想は以下である。できるだけタイムラインに忠実な感じで書き下している(つもり)。
- 見開き右側にデカ文字の本、思ったより早く読めるな
- コンビニに置いてそうな本、内容怪しくないか?
- お金のことはちゃんと学んだ方がいいっぽい
- なんか、イキリまくってるのがおるな…
- ビジネス本っぽくないやつ、良い〜〜〜〜〜
- あれ?ビジネス本って思ったよりしょうもないの多い?
- みんな同じようなこと言ってる
- この著者前も見たけど、通算200冊本書いてる著者、1冊1冊が浅そう
- レビューで大絶賛してる人、人生浅そう
- こんなん何冊も読むより哲学とか心理学勉強する方がよっぽどタメになるな
- 読書って面白いな〜
太字にしたやつはいずれ掘り下げたい。
24冊読んだわけだが、
正直、読んでも読まなくてもどっちでも良かったなが大半である。
ここで弁明というか、24冊止まりになった言い訳なのだが、本当はせめて30冊と目標設定していた。
が、読書習慣の無さゆえ良さげな本を選ぶ能力がなく、ファースト・セカンドチョイスはランダムピックしたため、個人的にはハズレ本を引いており最初の5冊で気持ち的にはかなりしんどくなった。
6冊目の「20代を無難に生きるな」と9冊目の「20代で得た知見」でちょっと持ち直したのだが、その後再びつまらなくなって途中で投げて普通に小説読んだりして現実逃避していた。ので、24冊は結構頑張ったよえらいえらいという話である。
Amazon.co.jp: 20代を無難に生きるな (きずな出版) eBook : 永松 茂久: 本
(この2冊はまあまあ良かった)
ただまあ、やっていたことは現実逃避なのだが、この時点で読書は楽しいと思えるようになっており、ソシャゲで時間を浪費するよりは本を読みたい欲が勝り、生活の中でも会社帰りに書店に寄っては興味ある本を数冊買って帰る、というサイクルが確立していた。中でも哲学(ニーチェ)や心理学(マズロー)はブッ刺さりであり、しょうもなビジネス本を何冊も読むよりこっちを読みたくなってそっちを優先していた。
そんなこんなでちゃんと自分の興味を向けられる対象に気づいた後で重い腰を上げてチャレンジ復帰したのだが、そしたら驚くべき変化があった。
悦ばしき意識
気づけば、批判的に読めるようになっていた。
文字を眺めて「ふんふん」ってするだけじゃなくて、「流石に過言では?」とか「さも著者の大発見みたいに言ってるけど、それってニーチェでは?」「マズローの方がいいこと言ってるわな」とか、明らかに自分の中での解像度が上がったというか、噛み砕く力が強くなっていた。
チャレンジを始めた当初は
「あちこちの本に似たような内容が書いてあればそれをまとめれば(具体例→抽象化)それは真理と言えるのかもしれない」
などと考え、教えの出現頻度をメモしていたりしたのだが、もう、上記のような考えに陥っているので、「しょうもないものの出現頻度を数えてもしょうないものにしかならない」
と気づき、やめました。
長々書いたけどつまり言いたいのは
20代向けビジネス本は浅い思索で止まっており、哲学とか心理学の方が深く、汎用的なのでさまざまな場面で活かせそう。ということ。
得た学びは、以下である。
- 読書は素晴らしい
- 20代向けビジネス本はしょうもない
- しょうもない本読むくらいなら哲学や心理学の方がいい
- お金のことは学んでおいて損はなさそう(またいずれ書く)
これから20代を生きる人へ
哲学・心理学ってすげー!だけして、20代向けビジネス本をくさすだけで終わるのも建設的でないのでオススメの本を書く。そもそもニーチェなんていうザ・定番哲学者みたいなもんを礼賛して「はいはい、哲学初心者乙です」なんて思われるのも癪であるからして。
でもニーチェは紹介するね。
現代を生きる人には刺さること請け合いニーチェ先生。「誰かの価値観じゃなくて自分の感性を大事にしろ」的な名言があったら「ニーチェみある」とか言っとくと良いと思う。ちなみに今はツァラトゥストラ読んでます。
あと、そろそろデカルト・カントあたりも必要かと思ってます。現代だとサンデルも読みたい。
自己実現欲求で有名なマズロー先生。ここでマズロー先生の考える「愛」についての言葉を引用しますと
「性と愛は、健康な人々においては完全に近い形でお互いに融合しうるし、実際にも融合していることがしばしば見受けられる、との報告がなされている」
しれっと下ネタみたいなこと言ってるのが良い。
ちゃんと自己実現していきたいし、社会にとって良い人間となりたいと思いました。
ってあれ、これって7つの習慣も同じこと言ってね?
というわけでかの有名なやつ。読んだし、弊社の研修でセミナーも受けたんですが、自己啓発みに汚染されてて読後感と受講後の体験が一致していなかった。セミナーの方は腐したい感じだった。
世界的ベストセラーと言われるだけあって、内容は良かったんだけど、7つのテクニックの前提部分にニーチェみ、マズローみ、(アドラーもいた気がする)を感じたので、やっぱりこの2人は知っといてよかったと思います。
ちなみに「スティーブン・R・コヴィー」と「自分の喜び」で踏めると思うのだが如何だろうか。
これは哲学とかじゃなくてコピーライターの田中泰延さんの本ですが、こちらも大変よかったです。読んでて首肯しまくってた。ビジネスライティングのテクニックとかを無理に適用しなくたっていいと思ったら書く意欲がもりもり湧いてきて今キーボード叩いてます。今この時も自分が読みたいことを書けているといいのだが。あと、たい焼きが食いたくなる。
終わりに
29歳からの20代向けビジネス本チャレンジを通して思ったことは以下
あと、いい歳になっても、結局自分は何者にもなれないんだと気づいたら、そこからが本当のスタートなんじゃないでしょうか。というわけで、30代も頑張ります。
P.S.